予約が埋まるサロンの法則

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美容室で月額課金(サブスクリプション)をするなら

こんにちは、牧野です。

この「はてなブログ」の著名人ブログというカテゴリー(ジャンル・分類)を覗いたのですが、一人も知っている方がいませんでした。

でも、著名人。

前回、ローカルインフルエンサー(それぞれの地域で影響力を持つ存在)になりましょうという提案をしましたが、はてなブログの著名人たちは「カテゴリーインフルエンサー」なのかもしれませんね・・・

「その業界では著名な」みたいな。

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無料で渡れる橋では日本一長い「橋界のインフルエンサー宮古島の伊良部大橋

今回のテーマは「月額課金(サブスクリプション)」、略して「サブスク」です。

新型コロナウイルスで混乱した世の中は、今後、大きく変化していくと考えられます。

今までの「王道の商売方法」が崩壊し、頭を使える人間と、使いたくても頭を使えない人間の「差」がハッキリと現れるでしょう。

そんな中、果たして美容室でサブスクは可能なのかを考えていきたいと思います。


【目 次】

 

1.現代のパワーバランス

冒頭でお伝えした「はてなブログ」の著名人ブログ。

一人も知っている人がいなかったのに「著名人」として扱われるのは、あるカテゴリーにおいて著名なんだと判断できますよね。

世の中には、想像もつかないくらい多くのカテゴリーが存在します

たとえば「犬」というカテゴリーで有名な人がいるとします。

しかし「犬+パピヨン」というカテゴリーでは別の方のほうが有名だったり、「犬+パピヨン+ブリーダー」となったら別の方の名前が上がる。

さらに「犬+パピヨン+ブリーダー+宮古島市」のように「地域名」がついたカテゴリーで上位表示されれば、まさにローカルインフルエンサーといえるでしょうね。

このように「細分化」していけば、あなたも有名人になる可能性があります

現代は(良い悪いは別問題として)細分化されたカテゴリー内でパワーバランスを競う世の中になっています。

このような現象は「検索」が当たり前になっている現代において「影響力を持つことは、本能的に必要だ」と、多くの商売人が感じているからこそ起こるのでしょう。

 

2.YouTube的な考え方

影響力といえば、今芸能界より熱いのは「ユーチューバー」。

動画配信サイトのYouTubeを利用し、チャンネル登録数と再生時間で稼げる「ビジネス」です。

2019年、中学生の男子が将来就きたい職業第一位「ユーチューバー」

(2019年8月、ソニー生命株式会社のアンケート調査結果参照)

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ちなみにユーチューバーがどのくらい稼げるかというと、月に2千万円~5千円とピンからキリだそうです。

ただ、ここで注目してもらいたいことは「ユーチューバーは視聴者から直接課金していない」ということです。

YouTubeに広告を出す企業から広告宣伝料が支払われるので、視聴者からお金は直接いただかなくてもいい・・・

これって画期的じゃないですか?

美容室で言えば、カットしにくるお客さんから直接お金をいただかない、ということです。

 「あり得ない」と思われるかもしれませんが、もしかしたら、これがアフターコロナのスタンダード(標準)になる可能性があります。

 

3.ローカルインフルエンサーの可能性

たとえば、あなたが何かのきっかけでローカルインフルエンサーになったとします。

その地域で有名になったあなたは、街のお店や会社に「うちのお客さんにあなたのことを宣伝しますよ」と連絡しました。

あなたはローカルインフルエンサーなのでお店や会社に信頼されていますし、お客さんにも信頼されています。

そして、宣伝料をいただいて、半年なり1年間の契約を結ぶわけです。

たとえば、月3万円の契約料をいただいたカラオケ店の宣伝を、月に20名のお客さんに10分間するという契約をしたとします。

テレビコマーシャルでも30秒なので、10分間の宣伝をターゲットが定まった20人に3万円でできるなんて破格ですよね。

ターゲットが定まっているというのは、その20名は事前にアンケートをとってある「カラオケが大好き」な人たちということ。

そのお客さまが来店した際・・・

「○○○○というカラオケ店の宣伝を10分間させてもらっていいですか?10分間宣伝を聴いてくださりクーポン券を受け取ってくださったら、本日のカット料を1,500円引かせていただきます」

というオファーをかけるのです。

あなたはローカルインフルエンサーで信頼されています。

多分お客さんは「えっ、それだけで1,500円も安くしてくれるならもちろん聴くわ」となるでしょう。

そしてあなたは、契約しているカラオケ店のサービス内容や美味しいメニュー、裏情報などを施術の間10分間話し続けます。

最後にクーポン券を「どうぞ!」と。

1,500円の値引き分はカラオケ店からの広告料で補えば、お店の損失はゼロ円です

カラオケ店も新規客が増えます。

何より、こんなサービスをされたお客さんは喜ぶどころか、親しい人やSNSで拡散しまくるでしょう。

ローカルインフルエンサーって、可能性が大きいと思いませんか?

 

4.サブスクに結びつける

このように、設備投資もせず、お金をかけずに「他店を宣伝する」ということだけで資金が調達できる可能性をお伝えしました。

この資金を自分の懐(ふところ)に入れてしまうと「お客さん喜ぶ」「契約者喜ぶ」「あなたも喜ぶ」の三方良しが崩れるのでお勧めしません。

というのも、契約金を全額お客さんに還元することで、ふだんより高額なメニューを注文してくれたり、店販品を購入してくれるかもしれないからです。

これって高額メニューの良さや、店販品の質の良さを知ってもらえる良い機会ですよね。

この調子で5店(社)ぐらいと契約すれば、まとまった資金が調達でき、年間契約ならサブスクリプションが成立します。

大切なことなので、何度も言わせていただきますが・・・

サブスクに結びつける秘訣は「三方良し」の三角形を崩さないことです

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私は月額課金で得たお金を「資金」と表現しています。

決して「収入」とは言っていないのですね。

この考え方を腑に落とせるか、落とせないかが、アフターコロナのサロン経営がうまくいくかどうかの瀬戸際になると私は強く思うのです。

 

5.まとめ

良くも悪くも、新型コロナウイルスの世界的影響は、人々の価値観、常識、考え方、働き方、お金の使い方などを大きく変えました。

時代というものは「不可逆(ふかぎゃく)」といって、昔には戻れないという性質を持っています。
コロナショックで人々が気付いたのは「人は一人では生きていけない」ということであり、世の出来事を他人事と考えず、協力し合うことの大切さを学びました。

私の住む街でも、市が協賛店に呼びかけ協力してもらい「3,000円のお食事券を2,000円で発売します」と宣伝したら、あっというまに売り切れたとのことでした。

こんなこと今までありましたか?

まさに「力の合わせっこ」です。

力の合わせっこしたら、いままで個々でがんばってきた成果と比べて、驚くほど大きな成果が協力してくれた方たちに出たのです。

「自分だけ」「自分のお店だけ」「自分さえ大丈夫なら」に傾いていた世の中に、神様がビンタして気づかせたのではないかとさえ私は思っています。

神様のビンタは予想以上に強烈でしたが(入院された方や、お亡くなりになった方には大変申し訳ないのですが・・・)このビンタで目が覚めた人は、ぜひ、行動してください。

 

追記

次回は、今回の考え方を「最先端の技術(AI)」と結びつけるとどうなるかを解説します。

あと、このブログのテーマは「予約が埋まるサロンの法則」ですが、外堀から埋めていきますので、今後も楽しみにしていてください。