2020年以降のお店やサロンに必要なコミュニティ
こんにちは、牧野です。不穏な悪天候が続き、自然災害に対し不安や心配が入り混じる中ですが、記事は記事として心を入れ替えて投稿させていただきます。(被災された方には心よりお見舞い申し上げます)
今回は「2020年以降のお店やサロンに必要なコミュニティ」についてです。
今までのビジネスは「お店↔お客さん」という関係で成り立っていました。
ですから、お客さんとの関係づくりで有効な「ニュースレター」や「LINE@でのお便り」では【お店の情報などをお客さんに伝える】という形が多かったと思います。
イメージ的には上の画像のような感じです。
果たして、2020年以降のお店やサロンは、このようなイメージでコミュニティを続けていっても大丈夫なのでしょうか?
【目 次】
- 1.今後の「付加価値」とは何か?
- 2.エンゲージメントという考え方へ
- 3.エンゲージメントを担うお店やサロン
- 4.強力なエンゲージメントの輪
- 5.発展する可能性
- 6.ローカルインフルエンサーへの道
- 7.最後に
1.今後の「付加価値」とは何か?
新型コロナショックから、日本はビジネスの在り方が変化していくと言われています。
2020年以降は「商品やサービスを提供して対価を得る」という従来の形ではなく「付加価値」に消費者が価値を見出す時代に突入すると言われています。
ようするに、いままでは「商品やサービス」が価値だったわけです。
しかし、2020年以降は、それ以外の「付加価値」を消費者が求めていく時代になっていくということです。
ビジネスの大小に関係なく、新しい形の「つながり」が「付加価値」となっていくことは間違いありません。
なぜなら、SNSが日常に浸透してきた影響で、コミュニティが「特別なモノ」ではなく、人々は「所属していることへの価値」を喜べるようになってきたからです。
2.エンゲージメントという考え方へ
エンゲージメントとは「愛着心」「思い入れ」「愛情」という意味があり、婚約指輪のことをエンゲージリングと言うように「結びつき(絆)」的な意味もあります。
カスタマーエンゲージメントとは「お店やサロン、そこの商品やスタッフなどに、お客さんがが愛着や思い入れを持っている状態」を指します。
また、スタッフエンゲージメントという言葉もあり、これは「スタッフが自分の勤め先に愛情を持っている状態」のことを指します。
以前は、スタッフロイヤルティという考え方が主流でした。
スタッフロイヤルティとは、従業員がお店に対して「忠実さ」「忠誠心」を見せるという意味であり、お店と従業員の関係における上下関係を感じさせるものでした。
2020年以降に求められるのは、まさに「エンゲージメント」の状態をつくることができるコミュニティなのです。
3.エンゲージメントを担うお店やサロン
たとえば「美容室」。
美容室というサロンには、お客さんが来店し、一定の時間滞在しますよね。
その滞在時間にスタッフとお客さんがコミュニケーションをとったりして、人間関係ができてくるわけです。
そのような状況が、日に5~7人ぐらいあったとすると、20日間で100名~140名のお客さんとコミュニケーションを持つことになります。
これが2ヶ月間、40日稼働で考えると、200名~280名(のべ)です。
美容室で働いていると実感がないかもしれませんが、一時間以上かかわれるお客さんが、40日間で200名以上いるということは「とってもスゴイこと」なのです。
わかりやすく言うと、他業種に比べ「エンゲージメントを作りやすい業種」なのです。
しかし、今までのように「お店↔お客さん」の相互通行コミュニケーションですと、コミュニティとしての役割は弱く「付加価値」が生まれません。
では、具体的に「どのような」コミュニティを作っていったらいいのでしょうか?
4.強力なエンゲージメントの輪
今後のコミュニティのイメージとして下の画像をご覧ください。
今までのコミュニティは「縦の一方通行」のコミュニティがほとんどでした。(画像の左側の形でVertical connectionと言います)
これは、ニュースレターで「お店情報」を発信したり、ブログを投稿して読んでもらったり、LINE@で「キャンペーン情報」を流したりといった形です。
もちろん、これが悪いとはいいませんが、残念なのは工夫次第で「付加価値」をもっと出せるということです。
ようは「エンゲージメント」をより強力にできるということ。
では、どのような形がエンゲージメントを強力にできるかというと「縦・横自由の相互通行」のエンゲージメントコミュニティです。(画像の右側の形で Vertical connection + Horizontal connection と言います)
イメージとしては「輪」のつながりができるような感じですね。
5.発展する可能性
エンゲージメントコミュニティの可能性は・・・
【例.1】
もし、あなたのお店やサロンが発行するニュースレターで、書道教室をされているお客さんの紹介をしてあげたとしたら、どんな反響があると思いますか?
紹介された人(お客さん)は嬉しいですよね。(私なら超うれしいです)
ニュースレターの読者さんはどうでしょうか?
「ここで書道教室やっている人と同じサロンに通っているんだ」
「わっ、素敵な人がいるのね、私も書道やってみたいわ」
その後、書道教室に入会者がこのニュースレターから出たら、そのお客さんはあなたのことをどんな存在だと思うか想像してみてください。
【例.2】
もし、あなたが山登りが好きで「次のお休みには近場の○○山に登ろう」と思ったとします。
それをニュースレターで「〇月〇日、山登り初心者でも登れる○○山にピクニックに行きます。一緒に登りたい方いませんか?」こう告知したらどうでしょう。
参加希望者から連絡があって、打ち合わせして、実際に登ったとしますね。
そのときの様子を動画や画像にしてLINE@で共有したとしたら・・・
参加者も、行きたかったけれど行けなかった人も、見過ごしていた人も、楽しい気分になれるってイメージできませんかねぇ?
このようなことを「ヤル」「ヤラナイ」は別として、エンゲージメントが強くなるコミュニティを持つことで、あなたのお店やサロンの「付加価値」が、より強力なものになる可能性があるってことは感じていただけますよね。
6.ローカルインフルエンサーへの道
以前、このブログで「ローカルインフルエンサーになりましょう」というような記事を投稿しました。
エンゲージメントコミュニティを作っていくことは、ローカルかつ濃い情報が自分のお客さまに伝わりやすくなり、この時点であなたは「ローカルインフルエンサー」の入り口に立つことになります。
お店とお客さんの関係を濃くしていくだけでなく、お客さんとお客さんをエンゲージ(結びつける)してあげることで、あなたの立ち位置は今までとは違ってきます。
あなたは「お店の人」「サロンの人」から「繋がりを作れる人」になるのです。
繋がりを作ることができるということは、間違いなく「強力な付加価値」です。
7.最後に
忙しい仕事の合間に「エンゲージメントコミュニティ」を作っていくのは大変なことだと思います。
しかし、使用する媒体や運営方法を工夫することで、無理なく効果的な「エンゲージメントコミュニティ」を作っていくことは可能です。
具体的な「事例」は、実際に取り組んでいらっしゃるサロンをご紹介しながら、お伝えできたらと思っています。
そして何より、これをお読みの「あなたの実践例」をお聞きしたいです。
実践された結果をコメントなどでくださると幸いです。
ぜひ、よろしくお願いします(^_-)-☆