サロンの広告に決して載せてはいけないこと
こんにちは、牧野です。あなたがもし「来月の広告内容」を考えているのであれば、この記事は、ぜひお読みください。
「広告なんて出す予定がない」「今後も広告はしない」というのであれば読まれなくてもいいのですが、お店のホームページやブログ、SNSなどにも「今回お伝えする『危険な内容』」を記載している場合が高確率であります。
少しでも気になるなら、お読みいただくことをおススメいたします。
【目 次】
- 1.ターゲットと目的について
- 2.載せてはいけない「これ」とは?
- 3.「これ」はどこに載せればいいのか
- 4.さらなる弊害
- 5.理想のお客さまに届けたいなら
- 6.理想のお客さまを集める広告7つの要素
- 7.最後に
1.ターゲットと目的について
まずお聞きしますね。あなたがチラシを作る「目的」は何ですか?
ついでにお聞きします。お店のホームページの「目的」は何でしょう?
この「目的」がブレれていると「痛い広告」「痛いホームページ」になってしまうことは言うまでもありませんし、それを目にしたターゲットの見込み客は魅力を感じません。
このことはご納得いただけますか?
「目的」とは、「誰に?」「何のために?」に当たる部分ですが、あなたが出そうとしているそのチラシの目的は、いったい何なのでしょう?
◆新規集客のため
◆キャンペーンのご案内のため
◆グランドオープンの告知のため
このように「目的」はどれでも構わないのですが・・・
そのチラシに「これ」だけは載せないでほしいのです。
2.載せてはいけない「これ」とは?
「これ」とは「求人広告・求人の案内・スタッフ募集」です。
これ以降、求人の情報を「チラシ」や「ホームページ」、「ブログ」や「SNS」に載せないでください。
ようするに「スタッフ募集」を広告内から排除してほしいのです。
私は常々、以下のようにお伝えしているのですが・・・
「広告は、ターゲットを絞ってメッセージを発信しないとターゲットには響かず、ターゲットに響かない広告はゴミ以下となる」
と。
なぜこんなキツいことを言うのかというと、こうしないと「ターゲット」は行動してくれないからです。
まずは、読み手であるターゲットの心に響き、次に、行動をしてもらわなければ、当然ですが「来店」には至りません。
「来店」に繫がる広告の基本とは・・・
「ターゲット(見込み客)を絞りに絞り、その人だけに語りかけるように書くこと」
です。
ようは、広告を作るとき意識するべきこととは「広告はターゲットに向けたラブレター」だと思って書くことであり、もしそうしなければ、反応も、行動も、来店も、なんもないということです。
ターゲットは「たった一人のお客さま」。
ところがそこに「スタッフ募集」という表示。
たとえると・・・
大好きな人に向かって書かれているラブレターの中に「わたしの恋をサポートしてくれる人を募集しています」という、なんとも興ざめする文言が書かれていることを想像してみてください。
これでは、ラブレターの読み手が「はぁ?ナニコレ??」となってしまっても、文句が言えませんよね。
3.「これ」はどこに載せればいいのか
では「求人広告」「スタッフ募集」はどこに出せばよいかと言いますと、求人誌や求人サイトへ出すべきです。
他にも、お店独自で「スタッフ募集用ホームページ」を「お客さま用ホームページ」とは別に作ることをおススメします。
でも
「お金がもったいないし、面倒だから一緒に出しちゃえ」
となるわけですよね。
心を鬼にして言わせてもらいますが・・・
「そんな考えを持っていると、人としてのセコさ丸出しで『ケツの穴の小ささをお客さまに曝け出しているのと同じだ』ということに一刻も早く気づいてください」
チラシは「何のため」「誰のため」に出すのかを、もう一度考えてみてください。
ここがブレブレの広告を出すことは、ハッキリ言って「お金を捨てること」です。
4.さらなる弊害
目にするたびに「スタッフ募集中」と書かれている美容室の広告をよく見かけます。
お客の立場でハッキリと言わせてもらいますね。
「この店っていつも募集してるよね、そんなに美容師から人気がないの?」
「それとも人間関係が悪かったりブラックサロンだったりで辞めちゃう?」
「なんか安心できないって言うか、信じられないって言うか、ちょっとねぇ」
こんなマイナス感だけが残ります。
逆に、求人専用のホームページがあって、そこに
★このお店が求めるスタッフ像
★このお店の指針や理念
★お客さまに提供したいもの
★この地域社会に貢献したいこと
このようなことがハッキリ示されていたとしましょう。
たまたまそれを目にしたお客さんは「このサロンって、お店のホームページではフレンドリーな感じを受けたけど、裏ではこんなしっかりとした考え方で経営していたんだ」と感じることでしょう。
あなたは「弊害」を印象付けたいですか?
それとも「隠れていた好印象」を感じてもらいたいですか?
5.理想のお客さまに届けたいなら
例外をお伝えしておきますね。
求人広告をチラシやホームページに載せても構わないのは「老若男女すべて」をターゲットとした「大型店」「安売り店」です。
なぜなら、安売り店のお客さんは「価格の安さ」だけを気にするからです。
「価格」だけを気にするお客さんは、「スタッフ募集」などという細っかいところなんて「どーでもいい」わけです。
目が「価格」にしか行かないということなので、関係ありません。
ここでお聴きしますが・・・
「あなたが求めるお客さまは、吉野家の牛丼のような『安い・早い』を好むようなお客さまなのですか?」
もし、そうであれば・・・
貴重なお時間をとらせてしまい、大変失礼しました。
ここまで読まれたことはすべて記憶から消去し、今すぐお仕事に励んでください。
しかし、あなたが
◇ 意識が高いお客さま
◇ あなたが好きなお客さま
◇ あなたを好きなお客さま
◇ センスが良いお客さま
◇ 人として素敵なお客さま
◇ 客単価が高いお客さま
このようなお客さまに必要とされたいと望んでいるなら、「セコさ」「ケツの穴の小ささ」は命取りになります。
6.理想のお客さまを集める広告7つの要素
理想のお客さまを広告で集めるには、以下の「7つの要素」が必要となります。
この7つの要素は「最低限入っていないといけない要素」です。
【広告における7つの要素】
❶ 目的はたったひとつだけ
❷ ひとりだけに向けられた手紙
❸ 1つに絞られたメッセージ
❹ 感情を揺さぶられるオファー
❺ 既存顧客やスタッフの言葉や表情
❻ すぐに予約を入れなくてはならない理由
❼ 余分なことが書かれていないこと
理想のお客さまを集める広告は、以上の要素を満たしています。
特に大事なのは「❼ 余分なことが書かれていないこと」なのですが、今回はこの部分を説明してきたわけです。
7.最後に
チラシやホームページ、ブログやSNSを利用するとき、大切なのはその「目的」です。
大切なことなので何度も言わせていただきますが・・・
「目的」とは、「誰に見て(読んで)もらいたいのか」「その方に何を伝えたいのか」ということです。
あなたは
「45歳で白髪に悩んでいる女性に(誰に)、スタッフを募集しています(何を)」
と伝えることが、どんなに「ちんぷんかんぷん」で「トンチンカン」かつ「意味不明」なことかは、説明しなくてもお判りでしょう。
だからこそ「お客さまに向けての情報発信」と「求人用の情報発信」を完全に分け、メッセージがブレないようにしてもらいたいと願うわけです。
この「ひと手間」なんです。
この「ひと手間」をかけるか否かで、あなたのお店やサロンを訪れるお客さんの「質」が大きく変化してくるのです。
そういうところを「徹底的にこだわって」みませんか?
では、(^_-)-☆