小さなサロンの春夏秋冬マーケティングとは
日本には春夏秋冬がありますが、私はビジネスにも春夏秋冬があると思っています。
以前、美容室のコンサルティングを行っていたときは、クライアントの美容室が「春」なのか、「夏」なのか、「秋」なのか、「冬」なのかを見極めて、それぞれの季節に合ったコンサルティングをしてきました。
それぞれの季節でコンサルする内容は違います。
前回までにお伝えした、お店やサロンの「幼児期」「青年期」「成熟期」の考え方とも重なりますが、四季に例えるときは、主に「マーケティング方法の変化」をお伝えするときです。
では、早速ご説明いたします。
【目 次】
1.春・立ち上げの季節
お店やサロンを立ち上げたときを「広い大地に種をまき始めた」というイメージを持ってもらえるとわかりやすいと思います。
ビジネスの立ち上げ時は、「知ってもらう」時期です。
そのためには「種」をたくさんまいて「芽」を出させなければなりません。
この場合「種」が広告宣伝であり「芽」が新規のお客さんを指します。
この時期に大事なのは「種」にはいつも水を与え、まだ弱く小さな「芽」を大切に育てていくことですよね。
たとえば「種」を新聞の折り込み広告だとしたら、3ヶ月ぐらいは定期的に折り込み広告を出すということをしていくわけです。
よく、オープン時には広告を出したけど、その後はほとんど出していないというサロンがありますが、「春」はそれではいけません。
とにかく、お店やサロンのキャパシティー(容量、収容能力)に合った顧客数を集めていく時期ですので、広告宣伝しなければ、次の季節を迎えられなくなります。
春に注意することは、新規客が増える仕組みをつくることと、利益を求めないことです。
【新規客が増える仕組みをつくる】というのは、先にも説明した通り「定期的な広告宣伝」を行うことです。
【利益を求めないこと】とは、「芽」を育てずに摘んでしまうことであり、言いかえると「儲けようとすること」です。
春の段階で「利益(もうけ)」を求めてしまうと、芽は成長できず、実をつけるところまでたどり着けません。
私は「最低でも3ヶ月間は利益を求めず『顧客数』を増やしましょう」とアドバイスします。
なぜなら、その後に訪れる「豊かな実りの秋」を迎えるためだからです。
2.夏・成長の季節
顧客数が増えてくると、夏の季節を迎えます。
夏はお店やサロンがどんどん成長していくときです。
では、何をもって「成長」かと言いますと、「お客さんとの信頼関係が構築されていく状態」がつくれているかどうかが成長の基準となります。
夏の季節にやるべき大切なことは「顧客リストの構築」です。
そして、顧客リストのお客さんとコミュニケーションをとり、信頼関係を積みあげていくことが最も大事な仕事となります。
※コミュニケーションの取り方は以下👇の記事を参考にしてください
夏という季節は、ちょっと残酷な季節でもあります。
なぜなら夏は、顧客との信頼関係を作ると同時に、お店やサロンに向かないお客さんを選別し、ふるい落としていく季節でもあるからです。
信頼関係を作れない「クーポンジプシー客」や「理不尽なクレームが多い客」、「こっちはお客よ文句あるの客」は、夏の害虫みたいなものなので、農薬ぶっかけてふるい落としたほうがストレスなく「秋」を迎えられます。
農薬のかけかたは様々な方法がありますが、手っ取り早い方法は、顧客リストから外し、コミュニケーションをとらないことです。
基本、お店からせ嫌われるお客さんは「かまってちゃん」が多いので、あなたによほどのMっ気がない限り、疲れの原因となるので、勇気をもって距離をおくことをおススメします。
3.秋・実りの季節
いよいよ秋、「実りの秋」です。
秋は「利益」を求めても良い季節ですので、儲けることを考えて攻めの姿勢でOKな季節です。
具体的には「値上げ」です。
値上げはお店やサロンにとって「勇気」がとっても必要なことですよね。
しかし、夏にしっかりとお客さんとの信頼関係をとってきたなら、むしろやったほうが良い戦略となります。
変なことを言うかもですが、定価を値上げして、値引きサービスをしてあげると効果的です。
具体的には、美容室だったら、4,000円のメニューを5,000円に値上げしたとします。
1,000円の値上げは顧客が離れるリスクが大きいと感じるかもしれませんが「40日以内の次回予約をしてくれたお客さまには800円値引きします」とうたったら印象はどうでしょうか?
5,000円が4,200円になるって、逆にお得感を演出していると思いませんか。(でも結局は200円の値上げが無理なくできていますよね)
これはほんの一例ですが、このように「利益」を出すために工夫をしてよいのが「実りの秋」ですから、脳ミソが汗かくまで考えて利益を追求しましょう。
そして、お店やサロンが「秋」の状態になったとき「予約がなかなか取れないサロン」が完成するということです。
お分かりいただけましたでしょうか。
4.冬・ステップアップの季節
秋で豊かに潤ったお店やサロンは、次の段階を考え始めるようになります。
高品質の新メニューを導入したり、人員を増やしたり、お店を拡張したり、複数店舗を持つようになったりと「変化」を求めるようになるのです。
もちろん、春の課題、夏の課題、秋の課題とこなしてきたお店やサロンであれば、上記のような「変化」を求めても、何ら心配はありません。
逆に、このような四季の課題を知らずに、ワンチャン儲けにのっかった「変化」だと、散々な目にあう確率は限りなく高くなります。
冬は、新たなステップにチャレンジするための「準備の季節」なのです。
この冬に(思い付きではなく)次のステップをじっくり考えることで、自分の身の丈や、自分の可能性と向き合うことができます。
もちろん「変化を望まず、このペースで続ける」という選択肢もありますので、それを含めて考えるときが「冬」なのです。
可能性を追うなら「変化」を避けては通れません。
身の丈でいくなら「変化」は避けたほうが良いかもです。
どちらにせよ、次の春夏秋冬に向けて「何をどうすべきか」をじっくり考えるときは必ず必要ですので、この「冬」はかなり重要な季節となるわけです。
5.まとめ
このように、お店やサロンには四季があり、その季節を見極めたうえで「コンサルティング」や「アドバイス」を行うのが私のやり方です。
春のお店やサロンに「秋」のアドバイスをしたりするのは愚の骨頂(ぐのこっちょう)というわけです。
ですから、このようなブログで一律に「こうしたら儲かりまっせ」と言ってしまうのは無理がありますし、言ってしまったら嘘になってしまうかもです。
なぜなら、それぞれの季節は違うし、それぞれの課題が異なるからに他なりません。
あなたが「自分はどの季節なのかな」「どの季節からやり直したらいいかな」と考えながら読んでくださると幸いですし、そのキッカケを作るためにこの記事を書きました。
ぜひ、参考にしてくださいね(^_-)-☆
「私はプライドの塊」だと思っているサロン経営者へ
「私は職人だ」と思っている経営者のあなたへ。
こんなタイトルで前回の記事を投稿したが、職人気質の経営者の方は、きっと気分悪い思いをしたと思います。
ただし、実際「手に職」があるわけですし、お客さんに対しては「技術」を売るわけなので「職人」でいいと思うのです。
職人でいいと思うのですが、お店やサロン経営の全てが「職人」じゃ立ちいかなくなるということをお伝えしたいのですね。(特に対従業員に対して)
というわけで、今回は前回👆の続きです。どうぞ👇。
【目 次】
4.「人手が欲しい」青年期
サロン事業の青年期は「人手が欲しい!」と願ったときから始まると言っていいでしょう。
自分の処理能力の限界を超えるようになった経営者は、必ずと言っていいほど「人手が欲しい」と考えるようになります。
大量の仕事を抱えるようになった職人気質の経営者には、どんな助けが必要となるでしょうか?
その答えはとても簡単で「専門能力をもっている人材」が必要になるわけです。
ようは、即戦力の「専門技術者」が理想ですね。
または「経理」や「事務」のスペシャリストが必要と言う人もいるかもしれません。
そこであなたは、最初の従業員を雇うことになります。
そして、その専門能力をもっている従業員が「バリバリの職人」であることは、言うまでもありません。
初めての従業員が来たとき、そのサロンは青年期に突入しました。
そして、火曜日の午前8時30分、この度雇うことにした専門職人(せんもんしょくと)さんはやってきたのです。
あなたは、職人(しょくと)さんを温かく迎え入れました。
いや、本音を言えば「温かく」ではなく「熱烈に」といった方がピッタリくるかもしれません。
あなたは職人気質のままなので、バリバリ職人の職人さんの気持ちはよくわかります。
上から目線でものを言われたり、プライドを傷つけるような発言をされたりすることが、どれだけ職人のやる気を無くさせるか・・・
あなたは自分が「それ」をされて嫌な思いをしてきたので、職人(しょくと)さんにこう伝えてました。
「職人(しょくと)さんのやりたいようにやって下さい」
「必要なことはその都度話しあって決めていきましょう!」
と。
【考えてみましょう】
起業家(オーナー)人格の経営者ならこの場合なんて言うと思いますか?
マネージャー(管理職)人格の経営者ならなんて言うと思いますか?
あなたはこの時点で、大きな間違いを犯していることに気付いていませんでした。
あなたは起業家の人格ではないため、また、管理職の人格でもないため、ここで大失敗を犯してしまうのです。
失敗とは・・・
職人(しょくと)さんという「いち職人(しょくにん)」に自由に仕事をさせて「経営者としての仕事を放棄してしまったということに気付いていない」という大失敗です。
これを「委任」と呼べばカッコはいいのですが、冷静に考えれば、管理を「放棄」しただけにすぎないのです。
しかし、職人気質であったあなたは
「(職人である)自分がされたくないことを他人にはしない」
という、素晴らしい道徳的な考えのもと「最善だと思う意見を提示した」と信じていたのでした。
5.気づくと全員職人だった
職人(しょくと)さんを雇い、自由に仕事をしてもらった(管理を放棄した)おかげで、しばらくの間、あなたは自由の身になった感覚になりました。
他の仕事に追われていることには変わりないのですが、これまでよりは気が楽で、自由な感覚でいられたということです。
なぜなら、掃除や電話対応や、ちょっとした用事を頼むこともできたからです。
職人(しょくと)さんはときどき、あなたのところにやってきて
「これはどうしたらいいですか?」
と聞いてきましたが、今のところ職人さんに任せて問題はなかったので
「職人さんの思い通りにやってほしい」
と言うようにしていました。
あなたは「そのほうが職人(しょくと)さんの職人としてのプライドを傷つけない」と思ったから、こんな対応を続けたのです。
そうしているうちにあなたは…
「もう少しスタッフを増やした方がもっとサロンが回るよな」と思い、さらに数名のスタッフ募集をかけました。
そして、その数人のスタッフの管理も、職人さんに任せたのです。
この状態って、職人気質のあなたに雇われた職人の職人(しょくと)さんが、さらに職人を数名管理 (マネジメント) するといった、摩訶不思議な状態です。
ここには、起業家人も、管理職もいません。
全員が職人なのです。
当然、無理がでてきます。
そして、その影響が噴き出してくるのは時間の問題。
サロン内の雰囲気に不協和音が出はじめました。
それと同時に、職人(しょくと)さんはあなたに辞表を提出してきました。
あなたは職人(しょくと)さんを信用し、スタッフの管理まで権限を委託しました。
いや、職人(しょくと)さんに権限を委託したといえば聞こえはいいですが、あなたが「管理」の仕事を放棄した弊害があちこちに出てきただけの話なのです。
これは空中にあるリングの数が、あなたと、職人さんと、他のスタッフの能力の限界を超えたときに起きる現象で
【青年期のお店やサロン事業が必ずぶつかる壁】
といってもいいものです。
「いや、私は、職人さんを信じたからこそ…」
気持ちはわかりますが、もういいにしましょう。
ほとんどの経営者は、こうやって自分が犯した過ちの大きさに気づくのですから。
6.従業員は歯車の1つ
あなたの優先順位の上位は、お店やサロン経営だと思います。
では、従業員の優先順位の上位はなんだと思いますか?
(※ここで意識すべきは、従業員とはそもそも「経営者」ではないということ)
ちなみに従業員の心の中は・・・
・子どもの世話
・定時に仕事を終えること
・週末の計画
・サロンでの人間関係
まあ、こんな感じでしょう。
職人(しょくと)さんも、確かにその専門スキルのプロフェッショナルですが、その前に従業員です。
サロンの主たる経営者のあなたは、そんな職人さんを信用したフリをして、自分の仕事を押し付けてはいけなかったわけです。
いや、あえてキツイことを言いますが・・・
スタッフの誰も「あなたのような情熱・スキル・価値観を持っている」と信じるべきではなかったのです。(人として「信じるな」ということではないのでご注意ください)
なぜなら、従業員の誰もが、あなたほど熱心にサロンのことを考え、働きたいとは思っていないからです。
さらに、あなたのような能力や「この事業を成功させたい」という欲など、従業員は持ち合わせていません。
プラス最悪だったのは・・・
今回のケースでは、辞めていった職人(しょくと)さんを信用したのではなく、彼に「依存」したことです。
その結果として、あなたは再び以前の状態にもどり、大道芸人としての天才ぶりを発揮しなくてはならない日々が再開することになったわけです。
つまり、職人さんを雇う前の状態にもどることになります。
このことに気づかないと、懲りずにまた次なる職人さんを探し・・・
どんどん人間不信がひどくなっていくかもしれません。
7.手ごろなサイズに逆もどりのパターン
さて、今までのあなたは、こんなことをくり返してきませんでしたか?
まだ人を雇ったことのない場合でも、このパターンは覚えておいた方がいいでしょう。
というより、このことを覚えて脳ミソに刷り込んでおかないと、余分な不安を抱えてしまい、身動きできなくなる可能性が一気に高まります。
もちろん、人を雇うことは悪くありません。
むしろ事業が成長するためには必要なことです。
ただし、お店やサロン事業が青年期にある経営者は、誰もが同じ状況にあります。
青年期のサロンオーナーかどうかは、(自分が働いてばかりなので)「忙しい、忙しい」といつも不平を漏らしているかどうかで判断できます。
忙しい原因は・・・
せっかく給料を払って人を雇っているのに、すべての仕事を自分でやろうとしているのだから、それは当然のこと。
さらに、あなたが働けば働くほど、スタッフの仕事はなくなってしまい、スタッフは動かなくなってしまいますよね。
こんなスタッフの様子を見たあなたは
「やっぱりもっと自分が注意しなくては」と感じ、スタッフの仕事に口をはさんだりするようになるわけです。
何度も言いますが、スタッフはただの「ど職人」です。
プライドを傷つけられたら言うことは聞かなくなり、1人辞め、また1人辞めと、悪循環が加速していくケースはよくあることです。
そして「手ごろなサイズのお店やサロン」に戻り、1人美容室として再出発するのです。
これが「幼少期」から出られず「アリ地獄状態」に悩んでいる経営者の姿なのです。
8.ムカついたかもしれませんが
あなたは、今までのやり方に「ダメ出し」をされているようで、ムカついたかもしれません。
でも、私は期待しています。
なぜなら、過去に、多くのサロン経営者にこんなアドバイスをしてきましたが、ほとんどの方々は、まだ「職人の自分」と向き合うという段階に達していませんでした。
でも、少なくとも、あなたはここまで読んでくれました。
読んでくれたということは、自分と向き合ったわけです。
今までと向き合うことで、ご自分を変えようとしませんでしたか?
私は、この1歩目を踏み出す『勇気』をもてたあなたを、本当に尊敬しています。
他の誰が何をどう言ったって…
たとえ、あなたの奥さんや旦那さんがどう言ったって、私はあなたを大切だと思っているし、心からリスペクトしています。
もしかしたら
今回の話がかなり現実に当てはまり、気持ちがへこんだかもしれません。
器用な大道芸人にもどり、たった1人で「たくさんのリングを空中で回す状態」に戻ってしまった後の気持ちは、きっと最悪で絶望的かもしれません。
だからこそ
こんな状況を抜け出すために、今までとは違う考え方で、違う方法や解決方法をとっていくことが必要となってくるわけです。
さて・・・
このブログは、このような問題を1つずつ解決し、常に良いお客さんからの予約でいっぱいになるお店やサロン作りのお手伝いをするものです。
お伝えしたいことはまだまだあります。
がんばってついてきてくださいね(^_-)-☆
「私は職人だ」と思っている経営者のあなたへ
今回は、人が成長するようにサロンやお店も成長するというお話ですが・・・
読んでくださるあなたが「ムカつく」ことをお伝えするかもしれません。
最初にあやまっておきますね、「ごめんなさい」。
ちょっと退屈な「人の成長の話」を先にさせていただきます。
人の成長は、幼少期という「急激な成長を遂げる時期」を経て、その後は徐々に成長していきます。
幼少期は、親の力が主で、その力なしに生きてはいけません。
しかし、幼少期の子どもは親に感謝もできないし、誰かに生かされているといった実感などありません。
あるのは、ただ自分中心の世の中です。
しかし、思春期を迎え「自分と他人」という問題に直面すると、それまでの考え方に変化が現れます。
思春期は葛藤(かっとう)の連続ですが、この時期を経て身体も心も「大人」に変化していくわけです。
その後、身体も大きく変化しながら青年期へと入っていくわけですが・・・
青年期には、自分以外の価値観に触れ、今までにない体験(小さな成功、失敗、喜び、挫折、信頼、裏切り、愛、憎しみなど)も身をもって体験していくわけです。
で、その結果・・・
人としての成熟期を迎えるわけです。
ちなみに
幼少期にシリアスな家庭問題があったり、思春期に出るべき問題行動が起こらなかった人は、青年期で問題を起こしたり、引きこもったり、社会に適応できず自分中心の世界に逆戻りします。
したがって、成熟期にたどり着くことは難しいし、ほとんど「到達不可能」と言ってもいいかもしれません。
さて・・・
こんな話に飽きてきたあなたは、以下のように思っていませんか?
「言っていることはわかるけど、何を教師みたいなことを語っているんですか?」
「このブログは『常に予約が埋まるお店』にする方法を伝えるんですよね?」
もちろん、その通りです。
しかし、今話した「人間の成長過程」と「サロン事業の成長過程」がまったく同じだったとしたらどうでしょう?
と言うか、実は、まったく同じなのです。
そして、多くのサロン経営者はこの事実を知らないので、あえて書かせてもらった次第です。
【目 次】
1.幼少期「職人の時代」
先ほど説明したように人は成長していきます。
それと同じように、お店やサロン事業も成長していくのが当然であり自然なことなのです。
そして、成長には「変化」を伴い、変化には「痛み」を伴うわけです。
ただし残念なことに、成長を続けられるサロン事業はごくわずか一握りしかありません。
それどころか、多くのお店やサロン事業において、経営者が望まない方向に進んでいるように見えるケースがあります。
具体的には、あなたの中の「職人気質」が主導権を握って経営をした場合です。
「職人気質」の特徴は、成長や変化、ましてや進化など求めようとしないことです。
「職人気質」の職人さんが独立して思うことは・・・
「これで、うるさい店長や、めんどくさいオーナーがいなくなった!ここからは自分の店で、自分の好きなように、自分のペースで働けるぞ!!」
という感じだろう。
深く考えなくてもわかると思うが・・・
成長や変化を求めない「職人」が、お店やサロンを経営しようとしても、これからの「アフターコロナ戦国時代」に生き残れるはずがありません。
その理由を話す前に、お店やサロン事業は、人間と同じように成長していくことを、もう少し説明させてください。
ビジネスの成長過程を「幼少期」「青年期」「成熟期」と分けて考えていき、各段階での「経営者の状態」を理解することで、あなたのお店やサロン事業がより成功に近づくプラスのヒントが得られるはずだからです。
次の章では、あなたを主人公としたストーリーを展開してみました。
耳が痛い個所があるかもしれません。
でも、現実と照らし合わせて読んでもらいたいと思います。
2.「すべて自分で」幼少期サロン
ついにあなたは独立しました。
ここには勤めていたころの店長やオーナーはいません。
この時…
とうとうあなたは「職人」としての自由を勝ち取ったのです。
・自分のやりたいことが
・自分のやりたいように
・誰にも邪魔されずに自由にできる
将来は明るく、バラ色に見えました。
無条件で自分の可能性が信じられ、胸を熱くし、心躍る気分になったのです。
それは、夏休みに入った初日の小学生のように、手に入れた「自由の日々」に期待をふくらませている状態でしょう。
独立した当初、あなたは何も考える必要はありませんでした。
なぜなら「職人」として仕事をこなすことにかけて、あなたは「プロフェッショナル」で、しっかりと「技術者」としての経験を積んできたからです。
だから、お店やサロンを立ち上げて間もない「幼少期」のころ、あなたは積極的に喜んで働こうとしました。
「目の前のお客さんに全力を注ぎ喜んでいただく…それが嬉しい、それが幸せだ!」
こうやって、1日に10時間、12時間、14時間と働くように。
もしくは、待っても待ってもお客さんが来なくて、頭をひねる日々が続く。
だいたい、そのどちらかの状態になります。
どちらにしても・・・
あなたは一日も気が休まることなく、他のことをしていてもお店やサロンのことが頭から離れません。
常に仕事を中心に生活がまわるようになり、必要とあらば、お金や労力を惜しみなくつぎ込みました。
こうやって、あなた自身が店舗業務やサロンワークに消耗されていく現象がスタートしたわけです。
あなたは、サロン経営がお客さんへの施術だけではないことに気づきはじめます。
実は、これだけの仕事を「ミスしちゃダメ」と思ってこなしているあなたは、一輪車に乗りながら、複数のリングを空中で自在に操るという、大道芸人的な才能を発揮していたのです
「こんな状態ってずっと続くのかなぁ…」
あなたは、心の片隅でこんな不安を感じるようになってきました。
3.幼少期サロンの見分け方
あなたのお店やサロンが、幼少期かどうか見分けるのは簡単です。
「あなたの事業」-「あなた」=「ゼロ or マイナス(借金)」
こうなっているなら、あなたの事業は幼少期です。
ようは
あなたがお店やサロンからいなくなると、何も残らず、お店やサロン事業そのものが消滅してしまうという場合を「サロンの幼少期」と呼ぶわけです。
すべてのお店やサロンには当てはまるわけではありませんが・・・
オープン当初にがんばって集客してきたお店やサロンは、最初のころは、その苦労や努力が報われる結果が出てきたりします。
「がんばったおかげで、お客さんもお店のこと覚えてくれるようになった」
「何度も来店してくれるし、友だちにも紹介してくれた、ありがたいな…」
あなたは、こんな状態を自分が成功に向かっていると感じ、満足していました。
ところが、ある日を境に「変化」が起こり始めたのです。
初めのうちは小さい問題だったかもしれませんが、その問題は、だんだんと大きく明らかになってきたのです。
「予約したのに、なんでこんなに待たされるの!?」
「前のときと同じようにって言ったのに、全然違うじゃない!?」
「全然イメージと違う色よ、いったい何よこの色!?」
クレームです。
もしくは、言葉には出さなくても「最近あの店なんかダメね」と心の中で思われ始めてきたことも問題です。
お客さんが増えてきたのは嬉しいのですが、いくらがんばっても、仕事量があなたの限界を超えるようになってきたのです。
天才的な大道芸人のように、あざやかな「リングさばき」を見せていた職人のあなたも、いよいよリングを落としはじめてきたということです
お客さんが増えれば、これは避けては通れないこと。
こうなってしまうと「お客さんのために働こう」という気持ちは薄れてきます。
何もかも、最初のころのように、上手くいかなくなってくるわけです。
あなたは、たび重なるクレームや、下がっていく店の評判を気にして焦り、信用をなんとかとり返そうと必死になりますが、その間もリングを落とし続けているのです。
お店やサロンの経営者が「今のまま(やり方)では、店が続けられない…」と気づいたとき「幼少期」は終わりを迎えます。
人間でいう「思春期」に入ったのです。
「生き残るためには『変化』をしていかなくてはならない」
あなたは、いよいよこう思うようになりました。
この「変化」に直面したとき、ほとんどのサロンは「スタッフを増やす」という選択をすることになります。
しかし、ここでも問題が起きるのです。
なぜなら、あなたは、この段階ではまだ「職人」だからです。
そして、この段階で「職人」から脱出できた者のみが、次の「青年期」を迎えることができるというわけなのです。
しかし、先ほども伝えた通り・・・
「思春期」と同じく、ビジネスにおける「幼少期⇒青年期」への移行は「職人気質」からの脱出という、大変な「痛み」をともなうわけです。
だから多くの場合、この「痛み」をさけて青年期に移ろうとしてしまうのです。
しかし
「痛み」を避けることで、さらに痛い目にあうことになるのですが、ここではまだそのことには気づけないのですね・・・
まとめ
次回はこの続きをお伝えしますが、小規模ビジネスにとって、とても重要なことをお伝えしますので、見逃さないでくださいね。
新規集客から「成功サロン」までの全体図(美容室編)
おはようございます、牧野です。
成功しているサロンとは、どのような状態になることでしょう?
○○トペッパー○○ティーでいっぱい宣伝して、新しいお客さんがいつもたくさん来店してくるお店のことを「成功サロン」というのでしょうか?
ただし「成功サロン」以前に、いままで顧客数が少なかったお店では「新規客集め」をしなくてはなりません。
新規のお客さんが毎回リピートしてくれる状態がつくれなければ「予約で埋まるサロン」などできないからです。
まずは「新規集客」。
以前、DMMでオンラインサロンを運営していたとき、美容室の「新規集客」から「成功サロン」までの「全体図」を動画にしてみました。
予約が埋まるサロン作りの前に確認してみてください。
【目 次】
- 1.【解説・補足】広告媒体を選ぶ
- 2.【解説・補足】お客さんとの信頼関係を構築する
- 3.【解説・補足】主張(理念)をくり返し伝える
- 4.【解説・補足】集客の年間計画をたてる
- 5.【解説・補足】集客をシステム化する
- 6.まとめ
1.【解説・補足】広告媒体を選ぶ
常に3ヶ月先まで予約で埋まり、お客さんから「予約をとるのが大変な美容室だね」と言われるサロンになるためには、一定以上の顧客数が必要です。
そのためには、地域のお客さまにお店のことを知っていただかなくてはなりません。
そのために、動画で紹介した広告媒体を選び、情報配信していかなくてはなりません。
そして、この時期最もおススメの「新規客を獲得する広告媒体」は・・・
「かもめーる」です。
かもめーるとは、日本郵政のサービスです。そのなかの「かもめタウン」というサービスは「顧客リスト」がなくても、指定したエリア内の世帯に、あて名の記載を省略した「かもめーる(ダイレクトメール)」を配達してくれる新規集客に効果的なサービスです
広告の予算1万円で150通もの見込み客にダイレクトメールを送ることができます。
なおかつ、現金1万円などが当る「くじ」が付いているため、9月の当選発表まで捨てられないといった仕掛けもあるのです。
ダイレクトメール作りが苦手という人でも、各業種向けの「無料テンプレート」があるので心配いりません。
お試しになる価値は十分にあるので、ぜひ、ご検討ください。
2.【解説・補足】お客さんとの信頼関係を構築する
お客さんに再来(リピート)してもらえる率を高めることが、3ヶ月先まで予約で一杯のサロン作りには必要不可欠です。
ダイレクトメールなどで施術後の様子をうかがったりして「お客さんとの信頼関係」を作っていくことはとても重要です。
しかし、ダイレクトメールを頻繁に出してしまうと、費用もバカになりませんし、読まれないこともしばしばあります。
そこで登場したのが「LINE@」です。
すでに多くのお店やサロンが使っていると思いますが、大切なのは「配信する内容」。
配信内容が宣伝ばかりになると、顧客は「私から奪おうとしている」という気持ちを潜在的に持ってしまいます。
こうなると「信頼関係」は築けません。
ここで活躍するのは「無料のブログ」です。
たとえば、LINE@で「こんな面白い偶然がお店で起こったのでブログに載せておきました。ぜひ、お読みください!」と送ったとします。
これなら「売り込み色ゼロ」ですよね。
そして、このような利用の仕方をすれば、無料のブログサービスを「ニュースレター」の代わりにすることもできます。(費用は0円)
私が勧める「ニュースレター」の内容は・・・
★出来事や行事、楽しさを共有する
★あなたやスタッフのプライベートを見せる
★お客さんの紹介をする(効果絶大です)
このようなコンテンツです。
特に、お客さんが地元でご商売をしているとしたら、そのお店の宣伝をしてあげるといいでしょう。
何もしていないお客さんでも
「毎日ジョギングをかかさない○○さんをご紹介します。○○さんの健康の秘訣であるジョギングを毎日続ける秘訣を聞いてみました」
このようなことでも全くかまわないです。
効果は・・・
あなたが通っている整体院のニュースレターで、あなたとあなたのお店が紹介され「この美容室は素晴らしいです」と宣伝してくれていたら、どんな気持ちになるかをイメージしていただければわかりますよね。
自分の宣伝より、お客さんの宣伝(紹介)。
信頼関係を構築するときの「鉄板マインドセット」です。
3.【解説・補足】主張(理念)をくり返し伝える
あなたの美容室やお店が、最もお客さんに伝えたいことは何でしょうか?
たとえば、お客さんの紹介を続けている美容室なら・・・
「美容室○○Hairは、お客さまとお客さまを結ぶサロンを目指しています」
という主張があるとしたら、これを、広告媒体でも、ホームページでも、ニュースレターでも、何度でもくり返し伝えしお客さんに伝えることをしなくてはなりません。
なぜなら、お客さまは「主張のある店」に通うことで「通い続ける意味」を見出すからです。
主張がないと、簡単にとり換え可能なお店になってしまいます。
そしてなにより「主張や理念」は、あなたに行動する勇気を与えてくれます。
なぜなら「主張や理念」は判断や行動をするときの「大義名分」となり得るからです。
そして、その「主張や理念」に心を動かさせたお客さんは、お客さんというより「理解者」「仲間」「サポーター」といっても過言ではありません。
あなたは、あなたを理解してくれ、仲間のように親しく、大変なときに支えてくれるようなお客さんに囲まれて商売を続けてみたいと思いませんか?
その第一歩が「主張や理念」をくり返しくり返し伝えることなのです。
4.【解説・補足】集客の年間計画をたてる
私が学校の教師をしていたころには、毎年4月になると「年間行事予定表」というものが必ず配られ、その予定表に沿って1年間動くわけです。
あたり前といえば当たり前ですが・・・
あなたのお店には「年間の予定表」ってありますか?
もしなかったら、ぜひ、作ることをお勧めします。
なぜなら、365日の予定を考えることで、あなたの頭の中にある「今までの経験」という貴重なデータベースをフル活用でき、新しい気づきが湧き出てくるからです。
ここでは「集客の年間計画」と書いておきましたが、それ以外の計画もどんどん書き込んでいってください。
スタッフがいるなら、スタッフに考えさせてもいいですし、あなたとスタッフで話し合いながら作っていっても構いません。
この「年間計画」を作ることで最も変化するのは「意識」です。
5.【解説・補足】集客をシステム化する
システム化とは「いつ」「何を」以降の「目的」「目標」「役割分担」「手順」をハッキリさせるということです。
「年間の予定表」があると、システム化はスムーズにできるようになるので、やはり「年間計画」作っておきましょう。
具体的には「年間計画」で立てられたひとつひとつの計画に対して「何の目的で」「目標はどのくらいで」「誰が」「どのような手順で行うか」を明確にすることが「システム化です。
システム化できたら、冊子にして「マニュアル」として残すと効果があります。
特に、複数のスタッフで運営するビジネスでは、個人の受け止め方のズレや、意見の不一致がつきものなので、システム化はトラブルにも大変役立つツールとなります。
6.まとめ
予約が埋まるサロンとは「お店(あなた)と顧客が信頼関係で結ばれているサロン」と言い換えることができます。
そして、冒頭でお伝えした「成功サロン」とは・・・
お客さんが「理解者」「仲間」「サポーター」になっていき、広告宣伝をしなくても、何度もくり返しリピートしてくれるお店のことだと私は思います。
0円美容室や0円飲食店を作る具体的な方法
こんにちは、牧野です。
クラウドファンディングで資金を調達し、創りたいシステムについてお伝えします。
このシステムは「0円美容室(サロン)」「0円飲食店」を現実化させるものなので、考えているだけでワクワクしてしまいます。
夢のような話に聞こえるかもしれませんが、この投稿を読んだあと、あなたがどう思うかが楽しみです。
まず初めに、このシステムを閃かせてくれた 株式会社 nommoc 代表取締役 吉田拓巳 氏の素晴らしいアイデアに感謝します。
【目 次】
1.「移動を無料に」というコンセプトとの出会い
2018年5月のことです。
ネット検索をしていたときに偶然見つけたのが以下の動画です。
この動画には
「タクシー、電車、新幹線、飛行機。乗り物を使うためには、お金がかかる。という常識を、ひっくり返してみようと思う」
というコピーがキャプションについていたのですが・・・
私はそのコピーに心を鷲掴みにされました。
常識をいとも簡単にひっくり返す人ってどんな人かと思ったら、若干23歳の若者です。
ところが彼は、15歳で株式会社セブンセンスを立ち上げ「ネットでお年玉がもらえるサイト」という、これまた常識破りのサイトを構築した人物だったのです。
まずはこの動画を視聴してみてください。
いかがでしたか?
私はこの nommoc(ノモック)の動画を見たとき、脳が一瞬フリーズしたのですが、次の瞬間から頭の中がぐるぐる急加速して回り始めたのです。
「ここには画期的な何かのヒントがある」
本能的に感じました。
そして、当時運営していたDMMのオンラインサロンで、このサービスのことを紹介したのですが、まだその時は「具体的なアイデア」に落とし込めていませんでした。
2.ひらめいてしまったアイデア
ここ1年ほどは、新たに取り組んでいるビジネスが忙しかったので、正直、美容室やサロン関係への情報配信ができませんでした。
しかし、そうこうしているうちに「新型コロナウイルス」が猛威を振るいはじめ、社会全体の経済活動が止まったような状態になったわけです。
そしてこの状態は「接客業には致命的な状況」だということは言うまでもありません。
昔の仲間たちがとても心配になりました。
たとえコロナ騒動がある程度収まったとしても、価値観や常識が変化し、金銭的なピンチを抱える人が増える今後の世の中で、彼らのサロンは果たして反映できるのだろうかと心を悩ましていたのです。
そんなとき、またもや偶然にも「nommocのサービスも停止している」という情報を知り、ふたたび上記の動画を視聴したのです。
ジグソーパズルの最後のピースがパチッとはまった音が聞こえました。
ひらめいてしまった瞬間でした。
3.これって画期的すぎじゃね!?
nommocのサービスは
◆アプリを立ち上げる
◆自分の情報(趣味・興味・関心など)を入力する
◆マップ上で乗車位置を選ぶ
◆車が到着したら目的地に着くまで、車内のディスプレイに流れてくるお店や商品などの様々な情報を見る
◆それを見るだけで行きたいところに無料でいける
◆さらにAIが利用者のことを学習し、その人へのおススメ情報、その人が欲しい情報などを教えてくれる
というものです。
これって、前回お伝えした「YouTube」の仕組みとよく似ていますよね。
私はこの仕組みを美容室に当てはめてみました。
すると・・・
◆アプリを立ち上げる
◆お客さんが自分の情報(趣味・興味・関心・悩みなど)を入力する
◆このシステムを導入しているサロンが紹介される(お客さんの地域の)
◆お客さんが予約を入れサロンを訪れる
◆セット面のタブレットに、そのお客さんが欲しい情報、興味がある情報が施術中流れ続ける
◆それを視聴してもらうだけでお店には広告収入が入る
◆その広告収入により、0円でのサービス提供が可能になる
さらに
◆お客さんがこのシステムを使えば使うほど「最新の個人情報」が得られ、AIがさらに興味関心のある情報を提供する
◆値引き競争ではない0円サービスが提供できるので、コロナの影響で職を失ったお客さんも、あなたのサロンをいつも通り利用できる
まさに「三方良し」の画期的システムだと思いませんか?
4.今の時代なら不可能は可能になる
整理すると
・お客さんは金銭面でも助かるし、拡散したくなるほど嬉しい
・お店は評判になり客数も増え、売上げもアップするので嬉しい
・広告主もターゲットの見込み客に広告をじっくり見てもらえるので嬉しい
となります。
三方良しは本当に末永く続くビジネスのど基本ですからね。
AIに学習させ、お客さんが求めている「情報提供」は nommoc が実際に行っているので可能です。
そして、nommocのような一般会社でも「広告主」はいるわけですから、広告収入を発生させることは十分可能。
さらに、美容室であれば「長時間の視聴」が可能ですので、広告主としたら「数秒」でパスされてしまうYouTube広告より費用対効果が高いと判断してもらえます。
これからの時代は通信速度が画期的に上がる「5G時代 」になりますよね。
動画広告の需要はさらに高まりますし、すでにYouTubeでは、その傾向が顕著に表れています。
この時代なら不可能は可能になりますね。
私がこのブログを立ち上げたのは、このような今までにないアイデアをあなたにお届けしたかったからです。
5.まとめ
さて、私が冒頭でお伝えした「0円美容室(サロン)」「0円飲食店」は、夢みたいなお話しでしたか?
「AIの技術」と「新しいアイデア」と「三方良しの仕組み」が組み合わさると、本当に画期的なシステムがつくれるわけです。
あとは、こんな画期的なシステムを考案した吉田拓巳氏の協力やアドバイスがいただければ「実現」にグッと近づきます。
さて、あなたは私がこの案件の実現に向けてクラウドファンディングを立ち上げたら協力していただけますか?
ちなみに・・・
吉田氏は、2018年5月に株式投資型クラウドファンディングで、5000万円の資金調達を告知したのですが、開始から4分30秒という過去最速で完了してしまったそうです。
追記
このアイデアが実現するだけでも「予約が埋まるサロン」に最速でなってしまうと思いませんか?
あと、このアイデア、パクらないでくださいね~(^_-)-☆
美容室で月額課金(サブスクリプション)をするなら
こんにちは、牧野です。
この「はてなブログ」の著名人ブログというカテゴリー(ジャンル・分類)を覗いたのですが、一人も知っている方がいませんでした。
でも、著名人。
前回、ローカルインフルエンサー(それぞれの地域で影響力を持つ存在)になりましょうという提案をしましたが、はてなブログの著名人たちは「カテゴリーインフルエンサー」なのかもしれませんね・・・
「その業界では著名な」みたいな。
今回のテーマは「月額課金(サブスクリプション)」、略して「サブスク」です。
新型コロナウイルスで混乱した世の中は、今後、大きく変化していくと考えられます。
今までの「王道の商売方法」が崩壊し、頭を使える人間と、使いたくても頭を使えない人間の「差」がハッキリと現れるでしょう。
そんな中、果たして美容室でサブスクは可能なのかを考えていきたいと思います。
【目 次】
1.現代のパワーバランス
冒頭でお伝えした「はてなブログ」の著名人ブログ。
一人も知っている人がいなかったのに「著名人」として扱われるのは、あるカテゴリーにおいて著名なんだと判断できますよね。
世の中には、想像もつかないくらい多くのカテゴリーが存在します。
たとえば「犬」というカテゴリーで有名な人がいるとします。
しかし「犬+パピヨン」というカテゴリーでは別の方のほうが有名だったり、「犬+パピヨン+ブリーダー」となったら別の方の名前が上がる。
さらに「犬+パピヨン+ブリーダー+宮古島市」のように「地域名」がついたカテゴリーで上位表示されれば、まさにローカルインフルエンサーといえるでしょうね。
このように「細分化」していけば、あなたも有名人になる可能性があります。
現代は(良い悪いは別問題として)細分化されたカテゴリー内でパワーバランスを競う世の中になっています。
このような現象は「検索」が当たり前になっている現代において「影響力を持つことは、本能的に必要だ」と、多くの商売人が感じているからこそ起こるのでしょう。
2.YouTube的な考え方
影響力といえば、今芸能界より熱いのは「ユーチューバー」。
動画配信サイトのYouTubeを利用し、チャンネル登録数と再生時間で稼げる「ビジネス」です。
2019年、中学生の男子が将来就きたい職業第一位「ユーチューバー」
(2019年8月、ソニー生命株式会社のアンケート調査結果参照)
ちなみにユーチューバーがどのくらい稼げるかというと、月に2千万円~5千円とピンからキリだそうです。
ただ、ここで注目してもらいたいことは「ユーチューバーは視聴者から直接課金していない」ということです。
YouTubeに広告を出す企業から広告宣伝料が支払われるので、視聴者からお金は直接いただかなくてもいい・・・
これって画期的じゃないですか?
美容室で言えば、カットしにくるお客さんから直接お金をいただかない、ということです。
「あり得ない」と思われるかもしれませんが、もしかしたら、これがアフターコロナのスタンダード(標準)になる可能性があります。
3.ローカルインフルエンサーの可能性
たとえば、あなたが何かのきっかけでローカルインフルエンサーになったとします。
その地域で有名になったあなたは、街のお店や会社に「うちのお客さんにあなたのことを宣伝しますよ」と連絡しました。
あなたはローカルインフルエンサーなのでお店や会社に信頼されていますし、お客さんにも信頼されています。
そして、宣伝料をいただいて、半年なり1年間の契約を結ぶわけです。
たとえば、月3万円の契約料をいただいたカラオケ店の宣伝を、月に20名のお客さんに10分間するという契約をしたとします。
テレビコマーシャルでも30秒なので、10分間の宣伝をターゲットが定まった20人に3万円でできるなんて破格ですよね。
ターゲットが定まっているというのは、その20名は事前にアンケートをとってある「カラオケが大好き」な人たちということ。
そのお客さまが来店した際・・・
「○○○○というカラオケ店の宣伝を10分間させてもらっていいですか?10分間宣伝を聴いてくださりクーポン券を受け取ってくださったら、本日のカット料を1,500円引かせていただきます」
というオファーをかけるのです。
あなたはローカルインフルエンサーで信頼されています。
多分お客さんは「えっ、それだけで1,500円も安くしてくれるならもちろん聴くわ」となるでしょう。
そしてあなたは、契約しているカラオケ店のサービス内容や美味しいメニュー、裏情報などを施術の間10分間話し続けます。
最後にクーポン券を「どうぞ!」と。
1,500円の値引き分はカラオケ店からの広告料で補えば、お店の損失はゼロ円です。
カラオケ店も新規客が増えます。
何より、こんなサービスをされたお客さんは喜ぶどころか、親しい人やSNSで拡散しまくるでしょう。
ローカルインフルエンサーって、可能性が大きいと思いませんか?
4.サブスクに結びつける
このように、設備投資もせず、お金をかけずに「他店を宣伝する」ということだけで資金が調達できる可能性をお伝えしました。
この資金を自分の懐(ふところ)に入れてしまうと「お客さん喜ぶ」「契約者喜ぶ」「あなたも喜ぶ」の三方良しが崩れるのでお勧めしません。
というのも、契約金を全額お客さんに還元することで、ふだんより高額なメニューを注文してくれたり、店販品を購入してくれるかもしれないからです。
これって高額メニューの良さや、店販品の質の良さを知ってもらえる良い機会ですよね。
この調子で5店(社)ぐらいと契約すれば、まとまった資金が調達でき、年間契約ならサブスクリプションが成立します。
大切なことなので、何度も言わせていただきますが・・・
サブスクに結びつける秘訣は「三方良し」の三角形を崩さないことです。
私は月額課金で得たお金を「資金」と表現しています。
決して「収入」とは言っていないのですね。
この考え方を腑に落とせるか、落とせないかが、アフターコロナのサロン経営がうまくいくかどうかの瀬戸際になると私は強く思うのです。
5.まとめ
良くも悪くも、新型コロナウイルスの世界的影響は、人々の価値観、常識、考え方、働き方、お金の使い方などを大きく変えました。
時代というものは「不可逆(ふかぎゃく)」といって、昔には戻れないという性質を持っています。
コロナショックで人々が気付いたのは「人は一人では生きていけない」ということであり、世の出来事を他人事と考えず、協力し合うことの大切さを学びました。
私の住む街でも、市が協賛店に呼びかけ協力してもらい「3,000円のお食事券を2,000円で発売します」と宣伝したら、あっというまに売り切れたとのことでした。
こんなこと今までありましたか?
まさに「力の合わせっこ」です。
力の合わせっこしたら、いままで個々でがんばってきた成果と比べて、驚くほど大きな成果が協力してくれた方たちに出たのです。
「自分だけ」「自分のお店だけ」「自分さえ大丈夫なら」に傾いていた世の中に、神様がビンタして気づかせたのではないかとさえ私は思っています。
神様のビンタは予想以上に強烈でしたが(入院された方や、お亡くなりになった方には大変申し訳ないのですが・・・)このビンタで目が覚めた人は、ぜひ、行動してください。
追記
次回は、今回の考え方を「最先端の技術(AI)」と結びつけるとどうなるかを解説します。
あと、このブログのテーマは「予約が埋まるサロンの法則」ですが、外堀から埋めていきますので、今後も楽しみにしていてください。
インフルエンサー時代のあなたの立ち位置
こんにちは、牧野です。
コンテンツ投稿初日は、朝から青空で気持ちよかったです。
気持ちがいいから窓を開けて、新鮮な空気を部屋に入れて、朝からはりきって記事を投稿してみようという気になりました。
ヤル気が出ているって感覚です。
気持のよさって理屈じゃなくて「感覚」と「感情」ですよね。
人は、この「感覚」と「感情」によって、さまざまな選択をし、行動してしまう生き物だということを、ご存知でしたでしょうか?
ようするに「正しい、間違い」「合理的、非合理」「善、悪」「必要、不必要」という基準より、「好き、嫌い」「なんとなくいい、なんとなく嫌だ」「欲しい、要らない」という「感覚・感情」のほうが決定権を持っているということです。
ということで今回は・・・
「感覚・感情」に対抗する力と、これからの時代におけるあなたの立ち位置をご紹介しますね。
【目 次】
1.感覚・感情という鍵
たとえば、あなたが「このお店とっても親切でいいお店ですよ」とAさんに勧めたとします。
Aさんは「どんな風にいいの?」と聞き返してきたので、あなたは「このお店はね、これこれが良くて・・・」と自分が気に入った点をいくつか説明しました。
Aさんの反応は「ふーん、そーなんだ」でおしまい。
あなたは「自分の説明が下手だったからAさんにお店の良さが伝わらなかったんだ」と思い、仕方ないなと諦めました。
果たして、Aさんにお店の良さは本当に伝わらなかったのでしょうか?
答えは、ちゃんと伝わっています。
ではなぜ、Aさんはそっ気ない態度だったのでしょう?
その原因もわかっています。
そっ気なさの原因は、「感覚」「感情」が動かなかったからです。
なにかを相手に伝えたいという場面は、日常生活の中でよくあることですし、何もビジネスシーンに限ったことではありません。
よく、親が子どもに「勉強しなさい」と働きかけますよね。
加えて「勉強しないと将来困るよ」という説明まで丁寧につけて子どもに伝えるのですが、子どもは一向に勉強しようと思いません。
私もこの説明で勉強しようとは十中八九しようとは思いません。
なぜなら、私の「感覚・感情」が、「将来困る」と言われても、不安感も恐怖感もイメージできないからです。
つまり「感情」が動かない。
お店をやっていたり、営業の仕事をしている方は、相手の感情をどう動かすかによって「集客実績」「営業成績」が変化してきますよね。
ですから、人に何かを勧める商売をしている人にとって、相手の感覚・感情は「生命線」といっても過言ではありません。
2.理屈・合理性という鍵
反対に、勧められたものを断るときに働くのが「理屈・合理性」といった論理的な思考です。
たとえば、Aさんにあなたがとってもおススメの商品を紹介したとしましょう。
この商品はあなたの利害に関係なく、本当に良い商品と感じたのでAさんに勧めたという状況をイメージしてください。
しかしAさんは感情が揺さぶられませんでした。
すると、Aさんの論理的思考が働き始めます。
「今は必要ないから」
「もちあわせがないから」
「ワタシには合わないから」
「○○と相談してからにする」
このように、おススメを断るときには、理屈や合理性という盾(たて)をとり、論理で武装してきます。
ではなぜ、Aさんはあなたの勧めたものに難色を示したのでしょうか?
その答えは、勧めたあなたとの「人間関係」にあると言ったら、あなたはどんな感情になるでしょうか?
言いにくいけどハッキリ言いますね。
Aさんがあなたのお勧めを論理で武装してまで断る理由は1つ。
あなたが感覚的・感情的に「嫌い(気持ち悪い)」だからです。
「嫌い」と言われるとイヤな気持ちになるかもしれませんが、人は「知らない人」はみんな嫌い(気持ち悪い)なのです。
ですから、私もあなたも、知らない人たちから相当気持ち悪がられている、というところが「スタート地点」になりますのでご安心ください。
3.みんながいいって言ってる鍵
とはいえ理不尽ですよね、「知らない人」というだけで感覚的・感情的に「嫌い」「気持ち悪い」なんて思われても。
そもそもAさんとは、「お店の人間・お客さん」という関係だし、あなたの本当のよさがわかる程、Aさんとの距離や親しさは近くないし深くない。
でも、ほとんどの人間関係がこんな感じなのです。
しかし、世の中には不思議な人がいます。
なんとその人は「初対面」の人にも「伝える」「売る」「好きになってもらえる」という力を持っているのです。
その人のことを最近では「インフルエンサー(世間に与える影響力が大きい人物)」といいます。
具体的にはtwitterやInstagram、ユーチューバー、ブロガーなどでフォロワーが数万人から数十万人、中には数百万人いる方々を指します。
私も以前、facebookの1投稿で700以上の「いいね!」をいただいたことがありました。(今は見る影もございません(笑))
このときには、見知らぬ方からコメントやメッセージをいただいたり、仕事の話まで相手方からいただけたりもしました。
少しは影響力があったのだと思います。
このような現象で面白いのは、人が群がっている人は「無条件でいい人」になっていることです。
まさに「行列のできるラーメン屋」の理論です。
これこそ「感覚・感情」の壁を乗り越えられる唯一の方法なのです。
4.インフルエンサー時代のサロンマーケティング
「そんじゃあインフルエンサーになるべ!」
といっても、なかなか簡単にインフルエンサーになることは出来ません。
なぜなら、相当数の情報発信をしていかなくてはなりませんし、フォロワーの興味を引き続けなくてはならないからです。
美容室を営んでいたり、サロンをやっていたり、仕事を持たれている方が、SNS上でフォロワーを数万人も獲得するのは、本業に支障をきたす可能性が高くなります。
ですから私はお勧めしません。
その前に・・・
そもそも地域密着型のサロンビジネスで、全国に何万人ものフォロワーは必要なのかってお話しですよね。
「全国に20万人フォロワーさんがいます!」
となっても、多分、お店の利益はそんなに変わらないと思いませんか?(一日に施術できる人数だって限られているわけですから)
ということで、私が言いたいのは「あなたの街のインフルエンサーになりましょう」ということなのです。
あなたがお店を出している街で、あなたがインフルエンサーになれば、 影響力を発揮できると思いませんか?
全国に何万人ものフォロワーがいるという状態ではなくて、あなたの街で500名程度に影響力のあるインフルエンサーになったらどうかという提案です。
5.ローカルインフルエンサーになる方法
ローカルインフルエンサーになる方法を2つご紹介します。
手っ取り早くローカルインフルエンサーになる方法は、すでにあなたの街で有名な人と仲良くなることです。
その人に連絡をとり「お話を聞きたい」「取材したい」「対談動画を撮りたい」というオファーをしてみるといいです。
ローカルインフルエンサーとは違いますが、私自身もまだ美容室の業界で知られていなかったころ、すでに本まで出版されている業界の有名人に「対談」「動画撮影」のオファーをかけ、OKをいただきました。
このようにして街の有名人の方と親しくなれば、有名人の友だちの有名人を紹介していただけるようになります。
これが一番確実で、手っ取り早い方法です。
もう一つの方法は・・・
あなたの商圏の街の名前にハッシュタグ(#)をつけて毎回投稿することと、ハッシュタグから検索される人たちにメッセージを送ることです。
これも私がやってきたことですが、facebookで「いいね!」を初めてしてくれた相手全員に、メッセンジャーでお礼のメッセージを送ったのです。
ようするに、待っていてはダメだということ。
たとえば、twitterであなたの街の名前を検索すれば、その地域の名前にハッシュタグをつけている人がかなりの数見つかります。
その人たちに自分からメッセージを送ればいいだけです。
一日10人と決めてメッセージを送るのもいいと思います。
これも確実にフォロワーが増え、ローカルインフルエンサーになるスピードが上がること間違いありません。
6.まとめ
SNS全盛の現代は「魅力のある人に人が集まってくる」のではなく「人が大勢集まっている人に魅力を感じる」時代です。
あなたがあなたの街で影響力を持つことは、自分のお店の経営だけでなく、さまざまなことに役立ちます。
ローカルインフルエンサーになると、あなたは多分、同じ街でがんばって商売をしている人の力になりたくなってきます。
実際「あのお店の力になってあげたいな」なんて思ったことないですか?
地方の田舎町で、一生懸命その地域のお客さんのためにがんばっている「小さなビジネスオーナー」って、全国にたっくさんいると思うのです。
あなたは、自分のことだけを考えるのではなく、その地域全体の活性化を考えられる人だと私は信じています。
だからこそ、私はブログを復活させました。
ブログは始まったばかりですが、あなたのビジネスや生き方の参考にしてくれたら幸いです。
そしてあなたは・・・
アフターコロナ、ウィズコロナ時代でも、活躍でき、キラッキラ輝いているローカルインフルエンサーになってくださいね!
7.追記
毎日更新というわけにはいかないかもですが、できるだけがんばりますので、ツイートやシェア、「いいな」をよろしくお願いします。